いやがうえにも、2人の関係に感情移入させられたのちに、
途中、黒木の癒着が明るみになるという面も見せられたうえで、
後半の惨劇に、涙を誘発されるといった仕組みだった。

中尾明慶へのリンチや、山本龍二に何発も撃つ暴力的な描写は、
今の御時世、この時間に放送していいの?と余計な心配をした。
なんせ先々月公開の映画、スケバン刑事さえもPG?12規制。
コメディー路線を楽しんでいた人は、さぞびっくりしただろう。
安直に死で感動を誘う話に、拒否反応を起こす人もいるだろう。
完全に賛否が分かれる、死の美学。自分的には賛だ。
必死で倉庫の扉を閉めるところは、本当に良かった。
とっくに死んでるやんと思いながらも、涙腺が緩んだ。
顔を映さず扉の奥から聞こえる「金さんだろ」の台詞に泣けた。
もう一つ心を鷲掴みにされたのは「老いぼれに華を…」の台詞。
年配者が、窮地に駆けつける時に、必ず言う決まり文句だ。
この使い古された台詞にゃ、何故だか解らんが弱いのだ。
何処かでなんらかしらの刷り込みを受けているのかもしれない。
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